受験勉強のアドバイス

教学社発行の赤本の裏表紙には、「読書することは人生を充実させ、書くという行為は正確な人間を作る」という内容の、数学・論理学者であり哲学者でもあるフランシス・ベーコンの言葉とされる金言が掲載されています。



終ったばかりのテストの点数だけで実力の全てを判断せず、そこに現れた課題をこれからの勉強にどう活用するか、いかにすればより高得点が取れるかを考えることが、一番肝心なことです。



勉強の最中は、体勢が前かがみになって肺が圧迫されてしまいがちなので、息を大きく吸って肺に新しい空気を入れるように心掛けると、脳に届く酸素が行き届いて勉強の進行がよくなります。



入力したら、必ず出力できるようにしておかないと実際の成績には結びつかないので、解いた問題を再確認したり、頭の中だけで思い出す方法を試してみましょう。



もしくは、英単語帳に付録された音声を音楽用のポータブルプレーヤーに記録して通学中などに聴けば、英単語が自然な形で頭に入り、発音やアクセントも正確に習得出来ます。



英語長文の問題を解答するときは、段落ごとに区切って基本的な内容の骨子を日本語で書き留めておくと、答えを考える時に文章のどの部分かが探しやすいので、結果的に解答のスピードがアップします。



受験生は、おうおうにして有名講師による予備校の講義を受けたことで取り組んだつもりになって満足しがちですが、いくら良い授業を受けても、それをしっかりと復習しておかないとセンター試験当日に発揮できないのが現実です。



「頭寒足熱」という言葉が示すように、受験に取り組む間は、頭が冷えるようにして足を暖めるようにすると、ぼんやりせず集中力を持って効率よく勉強でき、眠くもなりにくくなります。



まとめて勉強する計画でいても意欲が続かない時は、手始めに1時間半、その上でまだその気になれないときは、1時間→半時間→10分と、時間を短縮することを試してください。



どんな人でも不調な時期を経験しますが、このようなスランプを制覇するには、「一度勉強から完全に離れて、スポーツや面白いことをやってみる」というやり方がやってみる価値があります。



姿勢を変えないで持続した勉強をすると、体を支えるいろいろな部分にコリや疲れが溜まってくるので、時間を決めて筋肉を伸ばしたり手軽な運動をやってみて、できるだけ疲れがたまらないように気をつけましょう。



人間のメカニズムでは、食べ物を摂った後は眠気をもよおすので、帰宅したら晩御飯を食べる前のタイミングで、その日に習ったことの演習や宿題をするといいですよ。



「アファーメーション(=自己暗示)」という、潜在意識に働きかける方法があるのですが、実際の例としては、「私は合格する」などというふうにリピートして音に出して言うことで、効果が発揮されるようになります。



受験本番の日に受験テクニックを活用するには、模試などの機会に普段から何回も使ってみることで、本番の試験でもできるようになり、解答の時間短縮や点数アップにつながります。



大学によっては、入学試験科目や出される問題の傾向問題の難しさや点数配分、解答制限時間などがそれぞれ異なっていることから、受験を準備する初期段階でこれから受ける大学の過去の問題を手に入れて、自分にとっての課題をきちんと掴んでおくことが肝要です。