囚人のジレンマ
「たけしのコマネチ大学数学科」というTV番組をご存知だろうか。
名前はアレだが、中身は意外に真面目な教養番組だ。
ビートたけしと東大生が数学の様々な問題に挑戦していく内容になっている。
その中で、興味深い話があったので、ここで紹介します。
「ある事件において、共犯であるあなたとその相棒が捕らえられた。もし、あなたがこのまま黙秘を続け、もう一人も黙秘を続けた場合、二人とも懲役2年だ。もし、あなたが自白し、もう一人が黙秘を続けた場合、あなたの刑を1年にしよう。ただし、もう一人は懲役5年だ。もし、あなたが自白し、もう一人も自白した場合、双方とも懲役3年だ。もう一人の方にも、全く同一の条件を伝えてあるが、二人は相談することはできない。黙秘と自白、どちらがあなたにとって最もよい選択か。」
たしかこんな感じ。
いわゆる「囚人のジレンマ」という問題で、ゲーム理論の代表例だそうだ。
相手が黙秘した場合、自分も黙秘なら2年だが自白すれば1年で済む。
相手が自白した場合、自分は黙秘なら5年だが自白すれば3年で済む。
よって、自白した方が得・・・といいたいところだが、相手も同じことを考えているとすると、二人とも自白で双方とも3年になってしまう。
一方、二人とも黙秘だと双方とも2年で済む。
この問題では、お互いが自分にとって「最適な選択」をすることと、全体として「最適な選択」をすることが同時に達成できない。
実社会でもこれと似たような状況はよくある。例えば、値下げ競争や企業間・国家間での交渉などだ。
つまり、自分の利益ばかり考えていると、返って損をすることがある・・・ってとこかな(>_<)
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